資金調達率は、金利とプレミアム指数の2つの部分で構成されています。
金利 (I)
Bybitで取引されるすべての契約は、BTCなどの基本通貨とUSDなどの換算通貨で構成されています。金利とは、これら2つの通貨間の金利の差であり、 BTCUSDでは、BTCとUSDの借入コストの差となります。 Bybitのウェブサイト上ではBTC貸出金利(.BTCBON)は、[契約ガイド]ページの[インデックス]セクションで閲覧できます。
$$\text{金利} = {\text{換算通貨金利指数ー基本通貨金利指数} \over \text{資金調達間隔}} $$
$$\text{Interest Rate(I)} = {\text{Price Interest Rate Index - Base Rate Index}\over\text{Fund Rate Interval}}$$
- 換算通貨金利指数 = 換算通貨を借りるための利率
- 基本通貨金利指数 = 基本通貨を借りるための利率
- 資金調達間隔= 3回(資金調達は8時間ごとに行われるため)
換算通貨金利指数= 0.06%,基本通貨金利指数 = 0.03%
式:金利=(0.06%-0.03%)/ 3 = 0.01%
プレミアムインデックス (P)
無期限契約は、マーク価格からのプレミアム(高額)またはディスカウント(低額)で取引され、プレミアム/ディスカウントは次の資金調達率に影響します。 Bybitのウェブサイトでは、プレミアムインデックス(.BTCUSDPI;プレミアムインデックス)の過去データは、 '契約ガイド'ページのインデックスセクションにあります。
$$\text{Premium Index (P)} = {\text{Max(0, Impact Bid Price - Mark Price) - Max(0, Mark Price - Impact Ask Price)}\over\text{Index Price}}+\text{Funding Rate of Current Interval}$$
$$\text{Funding Rate (F)}= \text{Premium index (P) + clamp (Interest rate (I) - Premium index (P), 0.05%, -0.05%)}$$
インパクト買気配価格=買気配側でインパクト証拠金想定元本を実行するための平均約定価格
インパクト売気配価格=売気配側でインパクト証拠金想定元本を実行するための平均約定価格
インパクト証拠金想定元本とは、 0.1 BTC/2 ETH/200 EOS/ 2000 XRP/ 50,000 USDT 相当の証拠金で取引できる概念をいい、インパクト買気配または売気配価格を測定するためにオーダーブックのデプスを決定するために使用します。
資金調達率の計算
Bybitは、毎分プレミアムインデックス(P)と金利(I)を計算してから、一連の分レートに対して8時間の時間加重平均価格(TWAP)を実行します。
次に、8時間金利コンポーネントと8時間プレミアム/ディスカウントコンポーネントを使用して資金調達率が計算されます。 影響緩和のために+/-0.05%が加味されます。
資金調達率 (F) =
プレミアムインデックス
(P) + clamp(金利(I) - プレミアムインデックス(P), 0.05%, -0.05%)
したがって、(I - P)が+/- 0.05%以内であれば、F = P +(I - P)= Iになります。言い換えれば、資金調達率は金利に等しくなります。
このように計算された資金調達率はトレーダーのポジション価額に適用され、該当する資金調達交換時刻において支払われるまたは受け取られる資金調達料の額を決定します。
0:00-08:00UTCで計算された資金調達率は16:00UTCの資金調達交換時に使用され、08:00-16:00UTCで計算された資金調達率は00:00UTCに、16:00-00:00UTCで計算された資金調達率は、08:00UTCの資金調達交換時にそれぞれ使用されます。
資金調達率と予測率
[契約詳細]セクションで、次の資金調達交換時刻(8時間以内)に対し確定された資金調達率を確認することができます。 カーソルを[資金調達率]に移動すると、[予測レート]が表示されます。それは、後続の資金調達交換時刻(16時間以内)の予測資金調達率(予測レート)を示します。 それは確定されておらず、現在の資金調達間隔の終了まで資金調達率の計算に影響する金利とプレミアムインデックスに従って毎分更新されます。