Bybitでは二種類のマージン(証拠金)モードを提供しています。
分離マージンモードとは何ですか?
分離マージンモードでは、そのポジションに差し出された証拠金は、資産残高から分離されます。 利用可能な資産残高から資金が自動的に引き出されてポジションの証拠金に追加されることはありません。分離マージンでは、強制決済によって失う最大額がそのポジションに設定したポジション証拠金であるため、リスク管理が容易になります。
クロスマージンモードとは何ですか?
クロスマージンモードは、強制決済を回避するために、該当する取引コインの口座残高のすべてが保有ポジションの証拠金として使用される機能です。該当する取引コインの資本が維持証拠金より低くなった場合、ポジションは強制決済されます。クロスマージンは必要なポジション証拠金を口座残高から分離しません。強制決済された場合、トレーダーはそのコインの資本の全てを失います。クロスマージンモードでの強制決済式については、こちらをクリックしてください。
トレーダーはクロスマージンモードでレバレッジを変更できますか?クロスマージンモードで、必要証拠金と維持証拠金を計算する方法
クロスマージンモードでは、トレーダーは特定のレバレッジ倍率を設定できません。必要証拠金は、現状のリスク制限レベルの下で許容される最大レバレッジを使用して計算されます。
例:BTCUSD無期限契約の場合、最低限のリスクレベルで許容される最大レバレッジは100倍です。従って、このリスクレベルでポジションを保持するための必要証拠金はポジション価額の1/100です。つまり、システムは100xレバレッジを使用して、注文可能な最大契約数を計算します。
維持証拠金の計算式は、クロスマージンモードでも分離マージンモードでも同じです。すなわち、維持証拠金=ポジション価額*維持証拠金率となります。
実効レバレッジとは何ですか?ポジションの実効レバレッジの計算方法は?
実効レバレッジが高いほど、強制決済のリスクが高くなり、強制決済価格が参入価格により近くなります。トレーダーがレバレッジを調整できる分離マージンモードとは異なり、クロスマージンモードでは、実効レバレッジは、ポジションの最大損失額に対するポジション価額に基づいて計算されます。
実効レバレッジ=ポジション価額/(利用可能証拠金+ポジション証拠金)
クロスマージンモードでROIを計算する方法
クロスマージンモードと分離マージンモードでのROI計算式は同様です。
表示される未実現損益(%)は、該当するポジションのポジション証拠金に基づいて計算されます。
未実現損益(%)=未実現損益/必要証拠金
クロスマージン:
必要証拠金=ポジション価額/レバレッジ
ポジションを閉じる際の手数料=(契約数/破産価格)*取引手数料
未実現損益(ロングポジション)=契約数*( 1 /参入価格– 1 /決済価格)
例:
8,000 USD / BTCの時点で、トレーダーは10,000 数量の契約を購入しました。最終取引価格(LTP)が8,100 USD / BTCに上昇した場合:
未実現損益= 10,000*(1 / 8000-1 / 8100)= 0.01543209BTC
必要証拠金=(10000/8000)/ 100 = 0.0125BTC
ポジションを保有している時にクロスマージンモード/分離マージンモードへの切替は可能ですか?
はい、アカウントに十分な証拠金があり、切り替えの結果として即時に強制決済が発生しない場合はクロスマージンと分離マージンはいつでも切り替え可能です。 ただし、USDT契約で両建てをしている場合、クロスマージンモードから分離マージンモードへの変更はできないことに注意してください。