インバース型 & USDT契約では利食 / 損切機能がより充実し、トレーダーの取引戦略に基づいて2つの利食/損切設定オプションから選択できるようになりました。指値注文、成行注文、条件付き注文を使って参入注文を提出する際に利食 / 損切りを事前設定できます。 利食 / 損切価格の変更は、注文執行前(アクティブな注文)であれば行うことができます。
取引設定:
1.ポジション全体に適応される利食 / 損切 - ポジションに対し設定できる利食 / 損切は1つだけで、利食または損切がトリガーされた際にポジション全体が市場価格で決済されます。
2.ポジションの一部の利食 / 損切 - ポジションに対し複数の利食 / 損切目標価格を設定でき、利食 または 損切のいずれかがトリガーされた際に、指定数量に基づいてポジションの一部が市場価格で決済されます。
注:取引設定は、取引ページの右側より設定していただけます。設定オプションの切り替えは、ポジション/注文に現在利食 / 損切注文が設定されていない場合に限り行うことができます。詳しくは Bybit ユーザーガイド 利食い/損切り注文の新機能 をご覧ください。
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ポジション全体を利食 / 損切 |
ポジションを部分的に利食 / 損切 |
トリガーの基準価格 |
最終取引価格/マーク価格/インデックス価格 |
最終取引価格/マーク価格/インデックス価格 |
トリガー価格に達した際の注文執行ロジック |
成行注文を使用してポジション全体の決済が行われる。 |
成行注文を使用して、事前設定した数量に基づいてポジションの部分決済が行われる。 |
利食 / 損切最大設定数 |
既存のロングとショートのポジションあるいは参入注文設定時に利食 / 損切注文を各1つずつのみ設定できる。 |
利食および損切注文の数は個別に計算利食+損切注文=合計 最大20件 ロング方向とショート方向それぞれ最大20(ポジション+アクティブな注文+条件付き注文を含む) よって、アカウントでは最大40件 |
現有ポジションの数量が増加した時: |
ポジションに設定できる利食 / 損切は1つのみ。 追加注文に設定された利食 / 損切価格は、その追加注文が成立し、ポジション数量が増加した場合、既存のポジションに設定されている利食 / 損切価格は置き換えられる。 参考例(1)** |
ポジションに設定できる利食 / 損切は複数。 追加注文に設定された利食 / 損切は、その追加注文が成立し、ポジション数量が増加しても独立して存在する。
参考例(2)** |
現有ポジションの数量が減少した時: |
現有ポジションの利食 / 損切価格には影響しないが、利食/損切の注文数量が、決済注文数量に応じて減少する。 |
既存ポジションの数量 参考例(3)** |
ポジション全体が解消された時: |
すべての利食 / 損切注文がキャンセルされる |
すべての利食 / 損切注文がキャンセルされる |
利食 / 損切注文がトリガーされた際の「指値注文にて決済」注文への影響 |
「指値注文にて決済」機能の注文がキャンセルされる。 |
部分的な利食 / 損切注文がトリガーされ、現有ポジションの数量が「指値注文による決済」機能の注文の数量よりも少なくなる場合、注文価格の遠い順から各指値決済注文全体が現有ポジションの数量と同数になるまでキャンセルされる。 参考例(4)** |
参考例(1):ポジション全体を利食 / 損切 - ポジションを保有しており、ポジションの数量が増える場合
シナリオ 1: 新しい利食 / 損切を設定して、新しく注文を入れる
1. トレーダーAは10BTCのロングポジションを保有しており、ポジション全体に対しそれぞれ利食価格12,000ドル、損切価格を8,000ドルに設定しました。
2. 追加注文として1BTCロング成行注文を設定し、その注文にそれぞれ利食13,000ドル、損切7,000ドルを事前設定しました。
3. かかる追加注文が約定すると、ロングポジションが11BTCになり、更新された利食価格は13,000ドル、損切価格は7,000ドルになります。
シナリオ 2: 新しい利食 、もしくは損切を設定して、新しく注文を入れる
1. トレーダーAは10BTCのロングポジションを保有しており、ポジション全体に対しそれぞれ利食価格12,000ドル、損切価格を8,000ドルに設定します。
2. 追加注文として1BTCロング成行注文を設定し、その注文に13,000ドルで利食注文のみ事前設定しました。
3. かかる追加注文が約定すると、ロングポジションが11BTCになり、更新された利食価格は13,000ドル、損切の設定はありません。
したがって、「ポジション全体の利食 / 損切」を選択した場合、トレーダーがポジションサイズを増やすために追加注文を出すと、更新される利食 / 損切は、追加注文に設定された利食 / 損切価格に置き換えられることになります。
参考例(2):ポジションを部分的に利食 / 損切 - ポジションを保有しており、ポジションの数量が増える場合
1. トレーダーBは10 BTCのロングポジションを保有しています。
2. そのポジションの内、5BTCに対して利食を12,000ドル、損切を8,000ドルに設定しました。
3. 追加注文として1BTCロング成行注文に対し利食を13,000ドル、損切を7,000ドルに事前設定しました。
4. かかる追加注文が約定すると、ロングポジションが11BTCになり、
-5 BTCのポジションに対し、利食が12,000ドル、損切が8,000ドル
-1BTC のポジションに対し、利食が13,000ドル、損切が7,000ドル になります。
したがって、「ポジションを部分的に利食 / 損切」を選択した場合、追加注文に設定した利食 / 損切注文(ある場合)は、元々のポジションとは独立して存在することになります。増加したポジションに利食 / 損切注文が設定されていない場合、元々のポジションの利食 / 損切注文だけではポジション全数が解消されない可能性があることにご注意ください。
参考例(3):ポジションを部分的に利食 / 損切 - 現有ポジションの数量が減少する場合
1. トレーダーCは、10 BTCのロングポジションを保有しています。
2. そのポジションの5 BTCに対し、利食12,000ドル、損切8,000ドルを設定し、残りのポジション5 BTCに利食13,000ドル、損切7,000ドルを設定しました。
3. トレーダーCは、手動で6 BTCのポジションを決済しました。
4. ポジションが決済されると、残りのポジションは4 BTC、利食が13,000 ドル、損切りが7,000 USDとなります。これは、ポジション決済により最初の利食 / 損切がキャンセルされたことによるものです。
したがって、「一部ポジションの利食 / 損切」を選択した場合、これら利食 / 損切注文の数量は、注文提出時間が早い順番で、現有ポジションの数量と等しくなるまで減らされることになります。
参考例(4):ポジションを部分的に利食 / 損切 - 利食 / 損切がトリガーされた際の「指値注文で決済」注文への影響
1. トレーダーDは、10 BTCのロングポジションを保有しており、5BTCに対し、利食を12,000ドル、損切を8,000ドル、更に残りの5 BTCに対し、利食を13,000ドル、損切を7,000ドルと事前設定しました。
2. その後、「指値注文で決済」機能を使って決済注文を2つ:4BTC、注文価格12,500ドル、更に、6BTC、13,500ドルにて提出しました。
3. トリガー価格がUSD 12,000に達すると、利食注文がトリガーされ、ポジションの内、5 BTCが決済されます。残りのポジションは、5 BTCロングとなります。
4. 「指値注文で決済」機能の注文で、注文価格がより遠い注文からその注文全体がキャンセルされます。この場合、1番遠い指値決済注文は13,500の6BTC売り指値決済文であり、それがキャンセルされ、数量が4BTCの12,500での売り指値決済注文が残ります。
したがって、「ポジションを部分的に利食 / 損切」が選択されており、ポジションが一部決済された場合で、残りのポジションの数量が「指値注文で決済」の注文数量より小さい場合、これら指値決済注文の数量は注文価格が遠い順から各注文の全体がキャンセルされ、現有ポジション数と等しくなるまで減らされることになります。
よくある質問
1. 50%の損切りを設定しているのに、損切り価格が強制決済価格と同じなのはなぜですか?
これは、トレーダーが許容される最大のレバレッジを使用した場合に起こります。例えば、BTCUSDT契約での最低リスク制限レベルでは、使用可能な最大レバレッジは100倍です。レバレッジ100倍に必要な初期証拠金は1%、必要な証拠金維持率は0.5%です。よって、必要な証拠金維持率(0.5%)は初期証拠金(1%)の50%となります。したがって、損切り価格=強制決済価格という状況が起こります。
マーク価格が強制決済価格に達すると、ROI%が50%しかないにもかかわらず、ポジションは強制決済されます。
損切りは、強制決済がマーク価格にてトリガーされる前に執行された場合にのみ機能します。
2. なぜシステムは、強制決済価格よりも悪い損切り価格を設定させることができるのですか?
トレーダーによって異なる戦略を持っている可能性があり、Bybitはこれらからトレーダーを制限しないためです。希望の損切り価格が正しいか確定する前に、ポジションの損切り価格を確認してください。
3. 1回の注文のポジションサイズは100万ドルですが、ポジションサイズが100万ドル以上の場合、利食/損切はどうなりますか?
インバース取引では、1回の注文執行における最大執行数量は100万ドルです。100万ドルを超えるポジションサイズで損切り注文が執行された場合、システムはまず100万ドルの成行注文を注文板に出します。この注文が約定した後、システムはさらに100万ドルの注文を出すか、または未決済の残りの数量(未決済のポジションサイズが100万ドル以下の場合)を持つ注文を出してポジションを決済します。このプロセスは、最大5回、またはポジションが完全に決済されるか強制決済されるまで繰り返されます。
1+5の執行ルールの後に未決済のポジションサイズが残っている場合、トレーダーは新規注文を出して手動で決済する必要があります。USDT取引についても同様ですが、1回の注文執行における最大数量は取引ペアごとに異なりますので、こちらの記事からご確認ください。
上記は、ポジションモード全体の利食/損切設定にのみ適用されます。ポジションを部分的に利食/損切設定には適用されません。繰り返し注文が出されることはなく、最大決済可能数量に達するまで、または最大20件の部分的な利食(TP)または損切(SL)注文が出されるまでは、手動で複数の損切り注文を出す必要があります。
4. なぜポジション全体の損切り注文を出したのに、ポジションの一部しか決済されていないのですか?「ポジション全体を利食い/損切り」を選択しています。
上記は、ポジションの破産価格よりも良い価格で執行された際に、損切りが完全に執行されなかったという、非常に稀な状況下で起こる可能性があります。
ポジションサイズを600万ドルと仮定します。損切り(1+5ルール)の最初の執行では、50万ドルのみが約定し、残りの50万ドルは予想される執行価格が破産価格よりも悪くなるためにリジェクトされました。システムは、よくある質問の3番に記載されているように、次の100万ドルの約定を執行し続けます。次の5つの繰り返しの注文は、全て約定しました。損切り注文で決済された合計数量は550万ドルとなり、残りの50万ドルは手動で新しい決済注文を出す必要があります。
5. 損切り設定していたにもかかわらず、ポジションが強制決済されたのはなぜですか?
主な理由は、損切りの執行条件として、異なるトリガー価格タイプを選択したためと考えられます。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
6. 私のポジションの強制決済価格に価格チャートは達していませんでした。なぜ私のポジションは強制決済されたのでしょうか?
Bybitでは、最終取引価格ではなく、マーク価格によって強制決済が引き起こされます。詳しくはこちらの記事をご参照ください。