無期限契約と同様に、先物契約にも最終取引価格(LTP)とマーク価格(MP)が存在し、これら2つがBybitプラットフォームで二重価格メカニズムを形成します。 先物契約の強制決済も無期限契約同様、マーク価格によってトリガーされます。
マーク価格(先物契約)
無期限契約と比較すると、資金調達メカニズムがないため、先物契約のマーク価格の計算には異なるロジックが採用されています。 先物契約に固有のマーク価格は、主要スポット取引所のインデックス価格とベーシス率から導出されます。
マーク価格 = インデックス価格 x (1 + ベーシス率)
- ベーシス率= [(インパクト中間価格 - インデックス価格)/インデックス価格] の10分の移動平均
- インパクト中間価格=(インパクト買気配価格 + インパクト売気配価格)/ 2
- インパクト買気配価格=買気配側でインパクト証拠金想定元本を実行するための平均約定価格
- インパクト売気配価格=売気配側でインパクト証拠金想定元本を実行するための平均約定価格
付記:
1) インパクト中間価格は1秒ごとに更新されます。
2) インパクト証拠金想定元本はBTCUSD先物契約で10BTCです。
3) 先物契約が新たに上場され、上場時刻から10分未満、たとえば2分である場合、システムは2分の移動平均を使用してベーシス率を計算します。
4) ベーシス率は、インデックス価格に対するインパクト中間価格のプレミアムまたはディスカウントを反映しています。
- ベーシス率が拡大した場合= Bybit先物価格とインデックス価格の間の価格差は増大
- ベーシス率が減少した場合= Bybit先物価格とインデックス価格の間の価格差は減少
5) Bybit先物契約に固有なことですが、期日の07:30:00から08:00:00 UTCの間は、マーク価格または推定決済価格のいずれかがポジションの強制決済価格に達した際、強制決済がトリガーされます。
例えば、期日(3月26日)の07:45:00 UTCにポジションを保持していて、マーク価格または推定決済価格のいずれかがポジションの強制決済価格に達すると、強制決済がトリガーされ、ポジションは強制決済エンジンに引き継がれます。